ヨーロッパ・ルネサンスの合唱音楽の中でも、とくにポリフォニー音楽のすばらしさを研鑚し演奏することを目標として1999年5月1日に熊本で結成された合唱団です。皆様のご支援のおかげで2019年に創立20周年を迎えることができました。毎週木曜日の夜の定期練習と、宮崎大学名誉教授・竹井成美先生を招いて特別練習を行い合唱技術の向上に励んでいます。 毎年、日本福音ルーテル健軍教会で定期演奏会を行っています。 ポリフォニー合唱曲とは、中世のヨーロッパ・ルネサンスの代表的な音楽で、多旋律であり全てのパート(声部)が旋律を歌い継ぐという特徴があります。また非常に繊細で、和音がとても美しく透明感にあふれた響きがします。
ホームページの「解説集」では毎年の演奏会のパンフレットのために書き下ろした解説原稿を掲載しています。ルネサンスの合唱音楽を楽しんでいただくために、また音楽への理解を深めていただくために役立てば幸いです。
「演奏曲目と歌詞対訳」では毎回の演奏会での演奏曲目と歌詞の対訳を掲載しました。
令和5年の新年挨拶
新型コロナの影響がこんなにも長引くとは、発生当初は誰も予想できなかったと思います。私たちの合唱団も令和元年の創立20周年記念演奏会を最後に、3年の月日が経過しました。まだコロナの終息には時間がかかりそうですが、ワクチン接種も回数を重ね、以前のような行動規制も緩和され、今年こそは演奏会が開催できるよう、団員一同努力したいと思っております。皆様には今後とも合唱団の活動にご理解とご協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
なお、下記の日程で数名の団員がコンサートに出演いたしますので、お近くの方は応援宜しくお願い致します
1 合唱団からたち ミニコンサート
令和5年3月12日(日)14時開演 八代ハーモニーホール(桜十字ホール八代)
2 大分中世音楽研究会 第38回定期演奏会
令和5年5月27日(土)夜間(予定) 大分カトリック教会
令和5年1月
熊本ポリフォニックアンサンブル代表 中村英治
竹井成美先生の近刊のお知らせ
「マンショからオラショまで(その2)」
~長崎県生月島の隠れキリシタンによる「歌オラショ」とその行く末~
大阪公立大学共同出版会
本体価格500円+税
1614年のキリスト教禁止令から400年を迎えました。長崎県にある生月島の旧キリシタンにより歌い継がれた「歌オラショ」について、その研究に長年情熱を傾けてこられた竹井先生によりわかりやすく解説されています。
ワンコインという低価格にもかかわらず「オラショ」と「歌オラショ」、またその原曲のグレゴリオ聖歌の演奏のCDが付いて得した気分にさせてくれます。
この著書の前編として大阪公立大学共同出版会から「マンショからオラショまで(その1) ~初の国際人・伊東マンショ~」既刊されています。
プログラム解説集
毎年の演奏会のパンフレットのために書き下ろした原稿を掲載してみました。ルネサンスの合唱音楽をいっそう楽しんでいただくために、また当時の音楽への理解を深めていただくために役立てば幸いに存じます。
第1話 「ルネサンスとは何か」
第2話 「聖書とラテン語」
第3話 「伊東マンショの生涯」
第4話 「トマス・タリスの生涯とエレミア哀歌」
第5話 「第12回演奏会の全曲解説」
第6話 「フランドル楽派」
第7話 「Zefiro torna:西風もどり」
第8話 「クレド:信仰宣言と中世キリスト教の典礼」
第9話 「天正遣欧使節とイベリア半島の音楽」
第10話 「サカラメンタ提要〜日本で初めて出版された楽譜〜」
第11話 「バビロン川のほとり」
第12話 「中世のキリスト教会における聖週間」
第13話 「ダウランドの生涯と当時のイギリス情勢」
第14話 「聖週間とエレミア哀歌」