第15回演奏会
演奏曲目
2015.11.15(日) 17:00開演 日本福音ルーテル健軍教会
第1ステージ 指揮:竹井 成美
- Requiem 2015(ビクトリアとサカラメンタ提要とのコラボレーション)
(1)Taedet animam meam/わが魂は萎えて
(2)ntroit/入祭唱
(3)Kyrie/憐れみの賛歌
(4)Agnus Dei/神の子羊
(5)Libera me/われを解き放ちたまえ - Isbruck, ich muss dich lassen/インスブルックよさようなら(イザーク作曲)
- O Welt, ich muß dich lassen (プレトリウス作曲)
- Nun ruhen alle Wälder/草木も人も(賛美歌41番)
第2ステージ 指揮:大津敬一朗
- In monte oliveti/オリーブの山で(16-17世紀、スペイン)
- Vinea mea/私が選んだぶどうの木(16-17世紀、スペイン)
- Out from the deep/深き淵より(タリス作曲)
- O vos omnes/おお道行く人よ(ビクトリア作曲)
第3ステージ 指揮:竹井 成美
- J’ay le rebours/恋のなやみ(セルトン作曲)
- La la la, je ne l’ose dire/ラララ、それは言えない(セルトン作曲)
- Je l’ayme bien/私はあの人がとても好き(ラッソ作曲)
第4ステージ 指揮:大津敬一朗
- Au verd boys je m'en iray/緑の森で(ジャヌカン作曲)
- Ma peine n’est pas grande/我が苦しみは大きからず(ジャヌカン作曲)
- L'amour, la mort et la vie/愛と死と生と(ジャヌカン作曲)
歌詞対訳
Taedet animam meam(わが魂は萎えて)
Taedet animam meam vitae meae,
dimittam adversum me eloquium meum,
loquar in amaritudine animae meae.
Dicam Deo: Noli me condemnare:
indica mihi, cur me ita judices.
Numquid bonum tibi videtur,
si calumnieris, opprimas me
opus manuum tuarum,
et consilium impiorum adjuves?
Numquid oculi canei tibi sunt,
aut sicut videt homo et tu vides?
Numquid, sicut dies hominis dies tui,
aut anni tui, sicut humana sunt tempora,
ut quaeras iniquitatem meam,
et paccatum meum scruteris?
Et scias, quia mihi impium fecerim,
cum sit nemo qui de manu tua possit eruere.
私の魂はなえて生きることをいとう、
自らに反論し続け、私の魂の辛さを嘆く、
神に言おう「私に罪があると言わないで下さい」
自ら作られた私を中傷し迫害し、悪人の企みは助けられる、これでよいのでしょうか?
あなたにも目があり、人と同じく見えるのですか?
人間と同様に一生を送り、同じ歳月を送られるのですか?またなぜ私の不正を問いただし、過失を追及されるのですか?
私が背く者でないと知りながら、
あなたから私を救いうる者はいないと知りながら。
(ヨブ記・10章)
Introit(入祭唱)
†Requiem aeternam dona eis, Domine
et lux perpetua luceat eis.†
Te decet hymnus Deus in Sion
et tibi reddetur votum in Jerusarem.
Exaudi orationem meam
ad te omnis caro veniet.
(†の部分をくり返す)
主よ、永遠の安らぎを彼らにお与え下さい
そして絶えざる光につつまれますように。
神よ、シオンでは歌であなたを讃えますます
エルサレムではあなたへ祈りを捧げます。
我らの祈りをお聞きいれ下さい
すべて生きるものはあなたの元へまいります。
Kyrie(憐れみの賛歌)
Kyrie eleison,
Christe eleison,
Kyrie eleison.
主よ憐れみたまえ、
キリストよ憐れみたまえ、
主よ憐れみたまえ
Agnus Dei(神の子羊)
Agnus Dei qui tollis peccata mundi
dona eis requiem sempiternam
神の子羊よ、この世の罪を除き給い
永遠なる安らぎをお与え下さい
Libera me, Domine(我を解き放ちたまえ)
†Libera me, Domine, de morte æterna
in die illa tremenda.
quando cœli movendi sunt et terra,
dum veneris judicare sæculum per ignem.†
Tremens factus sum ego et timeo,
dum discussio venerit atque ventura ira.
quando cœli movendi sunt et terra.
Dies illa, dies iræ calamitatis et miseriæ,
dies magna et amara valde.
dum veneris judicare sæculum per ignem.
Requiem æternam dona eis, Domine
et lux perpetua luceat eis.
(†の部分をくり返す)
主よ、かの恐ろしき日に
私を永遠の死から解き放ち下さい、
天と地が揺れ動くとき、あなたが火をもって
この世を審判するため現れになるときに。
わたしはひたすら震えることしか出来ず
審判が下され、怒りが迫り来る間、
私は恐れています。
そのとき天と地は揺れ動く、
かの日、怒りと禍そして苦難の日
かの日、とても長くて辛辣な日
そのときあなたは火をもって
この世の審判のため現れになる、
主よ、永遠の安らぎを彼らにお与え下さい
そして絶えまない光で彼らをお包み下さい
Innsbruck, ich muss dich lassen
インスブルクよ、さようなら
私はあなたを残し見知らぬ土地へと
旅立たなければばらない
私の喜びは奪われ、もう取り戻せない
流浪の身の上では…
In monte Oliveti(オリーブの山で)
In monte Oliveti oravit ad Patrem:
Pater, si fieri potest transeat a me calix iste:
Spiritus quidem promptus est,
caro autem infirma.
Vigilate et orate,
ut non intretis in tentationem.
オリーブ山でイエス様は父に祈られた、
父よもし可能ならばこの杯を私から取り除き下さい。
心は目覚めていても、肉体は弱いものだ。
眠らずに、さらに祈りなさい、誘惑に負けることがないように。 (マタイによる福音書第26章)
Vinea mea(私が選んだぶどうの木)
Vinea mea electa, ego te plantavi:
Quomodo conversa es in amaritudinem,
ut me crucifigeres, et Barabbam dimitteres?
Sepivi te, et lapides elegi ex te,
et aedificavi turrim.
私が選んだぶどうの木よ、私はいいぶどうを植えたのになぜ苦く変わってしまったのか?
私を十字架につけて、そしてバラバを解放するためなのか?(エレミア書2.21、マタイ27.15-26)
私はおまえを垣根で囲い、石を取り除いて、塔を建立したのに。(イザヤ書5.2)
Out from the deep(深き淵より)
Out from the deep, I call to thee,
O Lord, hear my invocation.
Thine ears bow down, incline to me,
and hear my lamentation.
For if thou wilt our sins behold,
that we have done from time to tide,
O Load, who then dare be so bold
as in thy sight for to abide .
深き淵の底から、主よ、あなたを呼びます、
どうか主よ、私の祈りを聞き入れて下さい。
私のもとへ耳を傾け
私の嘆き祈りを聞き入れてください。
主よ、私達がたびたび犯してしまう罪を
もしあなたが全て見い出されるのならば
主よ、大胆にあなたの前で
耐え忍ぶことができる者など
どこにいるでしょう (詩編130)
O vos omnes(おお道行くすべての人よ)
O vos omnes, qui transitis per viam,
attendite et videte
si est dolor similis sicut dolor meus.
attendite universi populi
et videte dolorem meum
si est dolor similis sicut dolor meus.
おお、道ゆく汝ら全ての人よ
立ち止まり、見よ
我が苦しみのごとき苦しみがあるや否や
すべての民よ気づき、見よ、我が苦しみを
我が苦しみのごとき苦しみがあるや否や
(哀歌、第1章)
J’ay le rebours(恋のなやみ)
わが恋は意に反して終わった。
あれほど失うことを恐れた幸せは
見せかけの喜びと消えた。
わが心は悲しみに充ち
失恋のために心も砕けそうだ。
わが苦しみは心に抱え難いほど大きい。
はかなく幸せが消えたのが惜しまれる
あの幸せは私の全身を満たしてくれた。
わが心は悲しみに充ち
失恋のせいで心が砕けそうだ。
La la la, je ne l’ose dire(ラララそれは言えない)
ラララ、それは申し上げられません
ラララ、でもあなたにお話ししましょう
この村のある男が自分の妻に妬きもちを…
理由がなければ妬かない、彼は寝取られ男、
ラララ…
理由がなければ妬かない、彼は寝取られ男、
市場に妻を連れて出かける
ラララ、それは申し上げられません
ラララ、でもあなたにお話ししましょう
Je l'ayme bien(私はあの人がとても好き)
私はあの人がとても好き、
これからもそうだろう、
たとえ誰が嫉妬しようとも…
Au verd bois je m'en iray(緑の森に)
私は一人で緑の森へ行く
私は遊びに緑の森へ行く
友達と1時間過ごす約束をしたから
言いたい人には言わせておけ
彼と上手くいくためには
穏やかに接しなくてはならない
緑の樹の下に行こう
甘い口づけをかわすのに
他人の非難はおいといて…
私は一人で緑の森へ行く
私は遊びに緑の森へ行く
Ma peine n'est pas grande(わが苦しみは)
わが苦しみはそれ程大きくない
それ以上のものを得たと思えば。
私の望みはただ彼女に会うこと。
多情な君たちよ、私が君たちと同じように
やつれるとは思わないように。
彼女が喜ぶのをみたり、また接吻をして
彼女が喜べば私は非常に満ち足りるのだ。
もし私に幾らかでも苦しみがあれば、
君たちは拷問を受ける。
わが苦しみは必ず癒される。
以前はそうでないように話したこともあったが、
しかし絶大な信頼があると断言する。
なぜならば彼女は不貞など全くなく私に忠実で、
彼女に満足している私は全く正しいからだ。
L’amuor, la mort et la vie(愛と死と生と)
愛と生と死は常に私を悩ませる
私を虜にしたままであれと欲し
更に私を留めておきたいと望む
笑顔を浮かべようとしても涙が流れ
燃え盛る愛の炎によって…
生きることは私に死を望ませ
死することは私に生を望ませる