第5回演奏会
演奏曲目
2004.11.20(土) 19:00 開演 日本福音ルーテル健軍教会
Ⅰ 降臨節〜クリスマス前の音楽 指揮:大津敬一朗
- Ne timeas Maria:ビクトリア,T.L.de(c.1548-1611)
マリアよ恐れるな - Christus factus est:アネリオ,F.(c.1560-1614)
キリストは我らのために - Ave gratia plena:ヴェルドンク,C.(1563-1625)
栄えあれ神の寵愛に満ち - Ave verum corpus:バード,W.(1543-1623)
栄えあれまことの御体
II 「サカラメンタ提要」誕生400周年前夜 指揮:竹井成美先生
- Pange lingua:グレゴリオ聖歌、ビクトリア
歌え舌よ - Pange lingua:グレゴリオ聖歌
歌え舌よ - Kyrie〜ミサ・パンジェリングアより:デプレ,J.(c.1450-1521)
憐れみの賛歌
III 復活祭前夜(聖週間)の音楽 指揮:竹井成美先生
- Popule meus:ビクトリア,T.L.de(c.1548-1611)
我が民人よ - O vos omnes:ビクトリア,T.L.de(c.1548-1611)
おお道行く全ての人よ
IV イギリスのマドリガル 指揮:竹井成美先生
- Say love:ダウランド,J.(1563-1626)
愛の神よかつて出会ったことがあるか - Adieu sweet Amarillis:ウィルビー,J.( -1638)
さよなら愛しいアマリリス
V 大詩人ペトラルカのマドリガーレ 指揮:竹井成美先生
- Zefiro torna:マレンツィオ,L.(c.1553-1599)
春風もどり - Mia benigna/Crudele acerba:ローレ,C.de(1516-1565)
むごく苦しい死よ
歌詞対訳
Ne timeas Maria
Ne timeas, Maria:
invenisti enim gratiam apud Dominum:
ecce concipies in utero et paries filium;
et vocabitur Altissimi filius.
マリアよ、恐れるな、
なぜなら、あなたは主の寵愛を受けることになるから。
そらみよ、あなたはお腹に子を宿し男の子を生む。
さらにその男子はいと高き位をもつ者と称賛されるようになるであろう。
(ルカによる福音書第1節)
Christus factus est
Christus factus est pro nobis obediens
usque ad mortem autem crucis.
Propter quod et Deus exaltavit illum
et dedit illi nomen,
quod est super omne nomen.
キリストは我らのために
十字架の死に至るまで従われた。
それ故に神は彼を高くあげられ、
彼に名をお与えになった、
その名は全ての名にまさるものである。
(新約聖書ピリピ書第2節八章)
Ave gratia plena
Ave gratia plena, Dominus tecum,
Benedicta tu in mulieribus,
Benedicta tu inter mulieres,
et benedictus fructus ventris tui.
栄あれ、神の寵愛に満ちて主はあなたと共にあられる。
女性ながらも聖母となり祝福され、
またあなたより生まれし者も祝福される。
(ルカによる福音書第1節)
Ave verum corpus
Ave verum corpus, natum de Maria virgine,
vere passum immolatum in cruce pro homine:
cujus latus perforatum unda fluxit sanguine.
Esto nobis praegustatum in mortis examine.
O dulcis, O pie, O Jesu fili Mariae,
miserere mei. Amen.
栄あれ(めでたし)
聖母マリアからお生まれになった真の御体。
まさに人類のために十字架に架けられ受難され、
その刺腹より流れる血は大河となって流れた。
どうぞ死の審判のときあなたにお会いすることができます様に。
優しい人、慈悲深い人、マリアの息子イエス様、
どうか私を憐れんで下さい。
アーメン(この願いがかないますように)。
Pange lingua
Pange lingua gloriosi corporis mysterium,
sanguinisque pretiosi,
quem in mundi pretium fructus ventris
generosi Rex effudit gentium.
Nobis datus, nobis natus ex intacta Virgine,
et in mundo conversatus sparso verbi semine
sui moras incolatus miro clausit ordine
Tantum ergo sacramentum veneremur cernui:
et antiquum documentum novo cedat ritui.
Praestet fides supplementum
sensuum defectui.
Genitori, Genitoque laus et jubilatio, salus, honor, virtus quoque sit et benedictio.
Procedenti ab utroque, compar sit laudatio.
Amem.
歌え舌よ、栄光の御体の神秘と貴重な流血とを、
それは世の救いのため御腹よりお生まれになった御子である、人々の王が流された血である。
私達のために汚れない聖母よりお生まれになり、
お与えになられ、そして福音を伝えるため現世を生きられ、その終焉では奇跡をもたらされた。
それゆえにこの偉大な秘蹟を伏して崇めよう
そして古い儀式をあらため、新しい典礼を始めよう、
衰えた五感が信仰によって甦るように。
父と子に、賛美、喜び、救い、誉れ、力、
そして祝福がありますように。
両者から生まれたものにも称賛がありますように。
アーメン(この願いがかないますように)。
Kyrie
Kyrie eleison,
Christe eleison,
Kyrie eleison.
主よ憐れみたまえ、
キリストよ憐れみたまえ、
主よ憐れみたまえ。
Popule meus
popule meus, quid feci tibi?
Aut in quo contristavi te?
Responde mihi?
Agios o Theos! Sanctus Deus!
Agios Ischyros! Sanctus fortis!
Agios Athenatos eleison imas.
Sanctus et immortalis miserere nobis.
我が民人よ、いったいあなたに何をしたというのか?
さもなくばどのようにあなたを悲しませたというのか?
私に答えなさい。
神聖なる神よ(神聖なる神よ)!
神聖なる全能者よ(神聖なる全能者よ)!
神聖にして永遠なる神よ、
どうか私たちを憐れんでください
O vos omnes
O vos omnes, qui transitis per viam,
attendite et videte
si est dolor similis sicut dolor meus.
attendite universi populi
et videte dolorem meum
si est dolor similis sicut dolor meus.
おお、道ゆく汝ら全ての人よ
立ち止まり、見よ
我が苦しみのごとき苦しみがあるや否や
すべての民よ気づき、見よ、我が苦しみを
我が苦しみのごとき苦しみがあるや否や
(エレミア哀歌・1章)
Say, Love
愛の神よ、かつて出会ったことがあるか、つねに変わらぬこころを持ったひとに?御ひとりだけ。
そのたぐい稀な模範はどんな方?女神か、女王か?
あの方、あの方、唯一あの方だけ、
あの方だけが愛と美の女王なのだ!
Adieu sweet Amarillis
さよなら愛しいアマリリス!あなたが別れを望むのだから。ああつらい出来事、私はこれ以上耐えられない。せめてもう一度、あなたと別れる前に。
アマリリス、愛しいひと、さようなら。
Zefiro torna
西の風がもどり、晴天となる、やさしい花や木も。
燕や鴬が鳴く、春は白と赤に包まれる。草原は笑い、空は晴れ空気も水も大地も愛に満ち、動物も愛を交す。
だが哀れな私は苦しいため息が戻る。天国への鍵を持ち去った彼女。小鳥の歌、花咲く丘、美しい女性の行動が砂漠や野生の動物となる。
Mia benigna fortuna/Crudele acerba
むごく苦しく痛ましい死よ、決して喜びはもたらさず、涙にくれさせる。私の昼は暗く、夜は重い。私の嘆きが詩になることもなく、苦痛を表す言葉はない。