第14回演奏会
演奏曲目
2014.11.16(日) 17:00 開演 日本福音ルーテル健軍教会
第1ステージ 指揮:竹井 成美
- Incipit Lamentatio Jeremiae Prophetae/エレミア哀歌(グレゴリオ聖歌)
- Lamentation of Jeremiah 1/エレミア哀歌1(タリス作曲)
- Sicut cervus/谷川慕いて(パレストリーナ作曲)
- O vos omnes/おお道行く全ての人よ見よ(ビクトリア作曲)
第2ステージ 指揮:大津敬一朗
- Magnificat/第1旋法のマニフィカト(タリス作曲)
- Out from the deep/深き淵より(タリス作曲)
- Ave verum corpus/めでたし真の御身(バード作曲)
- Popule meus/わが民人よ(ビクトリア作曲)
第3ステージ 指揮:竹井 成美
- Le chant des oyseaux/鳥の歌(ジャヌカン作曲)
- Mentre il cuculo il suo cucu cantava/カッコーうたう(カイモ作曲)
- La belle aronde/美しい燕(ル・ジュヌ作曲)
第4ステージ 指揮:大津敬一朗
- Matona mia cara/私の愛しい人(ラッソ作曲)
- Il est bel et bon/うちの亭主はお人好し(パスロー作曲)
- La la la, je ne l’ose/ラララ、それは言えない(セルトン作曲)
歌詞対訳
Lamentation(エレミア哀歌)
Incipit lamentatio Jeremiae Prophetae.
Aleph.
Quodomo sedet sola civitas plena populo:
facta est quasi vidua domina gentium:
princeps provinciarum facta est tributo.
Beth.
Plorans ploravit in nocte
et lacrime ejus in maxilis ejus.
non est qui consoletur eam,
ex omnibus caris ejus,
omnes amici ejus spreverunt eam
et facti sunt ei inimici
Jerusalem, Jerusalem,
convertere ad Dominum, Deum tuum.
預言者エレミアの哀歌が始まる
アーレフ
なにゆえ寂れているのか
たくさんの人で溢れていたこの都が、
やもめとなってしまったのか
多くの民の女王であったこの都が、
奴隷となってしまったのか
国々の君主であったこの都が。
ベート
夜もすがら泣き、頬に涙が流れる
かつてこの都を愛した者のだれも
今や慰めをもたらすことはない
友国は皆、この都を見下し
その上、何と敵対してしまった
エルサレムよ、エルサレムよ
あなたの主、神のもとにかえれ
(哀歌、1章 1&2節)
Sicut cervus(谷川慕いて)
Sicut cervus desiderat, ad fontes aquarum,
ita desiderat anima mea ad te, Deus.
谷川慕いて鹿が泉の水を求めるように
私の魂も神様あなたを慕っています。
O vos omnes(おお道行くすべての人よ)
O vos omnes, qui transitis per viam,
attendite et videte
si est dolor similis
sicut dolor meus.
attendite universi populi
et videte dolorem meum
si est dolor similis sicut dolor meus.
おお、道ゆく汝ら全ての人よ
立ち止まり、見よ
我が苦しみのごとき苦しみがあるや否や
すべての民よ気づき、見よ、我が苦しみを
我が苦しみのごとき苦しみがあるや否や
(哀歌、第1章)
Magnificat(マニフィカト)
My soul doth magnify the Lord:
And my spirit hath rejoiced
In God my Saviour.
For he hath regarded
the lowliness of his hand-maiden.
For behold, from henceforth:
all generations shall call me blessed.
For he that is mighty hath magnified me:
and holy is his name.
And his mercy is on them that fear him:
throughout all generations.
He hath showed strength with his arm:
he hath scattered the proud
in the imagination of their hearts.
He hath putdown the mighty from their seat:
and hath exalted the humble and meek.
He hath filled the hungry with good things:
and the rich he hath sent empty away.
He remembering his mercy
hath holpen his servant Israel
as he promised to our forefathers,
Abraham and his seed for ever.
Glory be to the Father, and to the Son,
and to the Holy Ghost:
As it was in the beginning, is now, and ever
shall be: world without end. Amen.
私の魂は主を賛美します
私の霊は救世主たる神に喜びます
なぜなら、私のような身分の卑しい召使いにも
目をかけて下さったからです。
みてて下さい、これから幾世の人たちが
私のことを神の祝福をうけた女性というでしょう
全能な方が大いなることを為されたからで、
その名は神聖なるものです。
主を畏れるものには幾世にわたって、
主の慈悲がもたらされます。
主は自らの力を持ってその強さを示され
主は心におごりをもつ者を追い払われました。
主は権力者をその地位から下し、
身分が低く服従していた者を高く上げられました
主は飢えた人にはご馳走を振る舞われ
富める人は空(から)にしてかえされます
主はその慈悲を留めおかれ、
そのしもべ、イスラエルをお救いになりました、
かつて私たちの祖先、アブラハムとその子孫に
お約束になった通りです。
御父と御子そして聖霊に栄光あれ、
過去も、現在も、そして未来においても、
終りなき世のために、アーメン。
Out from the deep(深き淵より)
Out from the deep, I call to thee,
O Lord, hear my invocation.
Thine ears bow down, incline to me,
and hear my lamentation.
For if thou wilt our sins behold,
that we have done from time to tide,
O Load, who then dare be so bold
as in thy sight for to abide .
深き淵の底から、主よ、あなたを呼びます、
どうか主よ、私の祈りを聞き入れて下さい。
私のもとへ耳を傾け
私の嘆き祈りを聞き入れてください。
主よ、私達がたびたび犯してしまう罪を
もしあなたが全て見い出されるのならば
主よ、大胆にあなたの前で
耐え忍ぶことができる者など
どこにいるでしょう
(詩編130)
Ave verum corpus(アヴェ・ヴェルム・コルプス)
Ave verum corpus,
natum de Maria virgine,
vere passum immolatum
in cruce pro homine;
cujus latus perforatum
unda fluxit sanguine.
Esto nobis praegustatum
in mortis examine.
O dulcis, O pie, O Jesu fili Mariae,
miserere mei. Amen.
栄あれ(めでたし)
聖母マリアからお生まれになった真の御体。
まさに人々のため、十字架に架けられ受難され、
その腹より流れる血は大河となって流れた
どうか死の審判の際、お会いできます様に。
おお何と優しく慈悲深い、マリアの息子イエス様、
どうか私を憐れんで下さい。アーメン
Popule meus(improperia:咎めの交唱)
Popule meus, quid feci tibi?
Aut in quo contristavi te?
Responde mihi?
Agios o Theos! Sanctus Deus!
Agios Ischyros! Sanctus fortis!
Agios Athenatos eleison imas.
Sanctus et immortalis miserere nobis.
我が民よ、私が一体何をしたというのか?
ではどうして私を悲しませるのか?
私に答えなさい。
聖なる神よ!聖なる神よ!
神聖にして全能なる神よ!
神聖にして全能なる神よ!
神聖かつ永遠なる神よ、我らを憐れみください
神聖かつ永遠なる神よ、我らを憐れみください
Le chant des oyseaux/鳥の歌
目を覚ませ!休止した心よ、愛の神が呼んでいる。
5月の初日に小鳥が奇跡をおこそうとしている。
元気を出したいなら、ほら耳を澄ませてごらん、
ファリラリロン‥‥フルリ‥‥ジョリ‥‥
楽しくなってくるだろう、楽しみに身をゆだねよう。
ほら聞える、王様つぐみの鳴声だ、甘美な調べだ、
ティ、ティ‥‥ピティ、ピティ‥‥シュ、シュ‥‥
なにいってるんだい、むくどりくん!神様の頭にかけて。
大笑いとお祭り騒ぎ、これが私の主義。皆さんも一緒にどうぞ!
かっこうの旦那あっち行ってここから消えてくれ
みんなが軽蔑しているんだ、裏切り者。
カッコー‥‥カッコー‥‥、
呼ばれもしないのに
みんなの巣に卵を産んで欺いている。
目を覚ませ!休止した心よ、愛の神が呼んでいる。
Mentre il cuculo il suo/カッコウ歌う
カッコーはうたう、カッコー、カッコー
その傍らでアマリリスは言う
ダモンよフィリはおいて私の方へおいでよ
カッコー、カッコー
ほらよんでいる
La belle aronde/美しい燕
春の使者、美しい燕がやって来た。
私は燕が羽虫や小さい虫を追うのを見た。
黒い背中と白い腹の燕が陽を浴びて輝く。
愛しい春を連れてかわいい燕がやってくる、
夏が過ぎれば居なくなる、
おまえは決して冬を知らない。
Matona mia cara/私の愛しい人
マトナ、私の愛しい人、私の歌を聴いておくれ、
窓辺で歌う私は良い相手と思わないか、
ドン、ドン、ドン、ディリ、ディリ、ドン、ドン
どうか私の上手な歌を聴いておくれ、
ギリシャの酒と鶏料理のように
私とおまえの相性はいい、
ドン、ドン、ドン、ディリ、ディリ、ドン、ドン
鷹を連れて狩に行けば、
脂ののった山しぎ鳥をおまえにしとめてこよう。
ドン、ドン、ドン、ディリ、ディリ、ドン、ドン
私は美しい言葉では語らない、
ペトラルカの詩もヘリコンの泉もわからない。
ドン、ドン、ドン、ディリ、ディリ、ドン、ドン
もし一緒になってくれるなら怠けたりしない、
ひたすらおまえを愛し、牡羊のように突き進む。
ドン、ドン、ドン、ディリ、ディリ、ドン、ドン
Il est bel et bon/うちの亭主はお人好し
うちの亭主はハンサムでお人好し、
二人の婦人が話している、
私の事を怒らないし家事や鶏の世話もしてくれる
お陰で私は楽しみながら暮らせる。
鶏の鳴き声がする、ココココ、ダココココ
えっ!かわいいコケット(妻を寝取られた亭主)?
うちの亭主はハンサムでお人好し
La la la, je ne l’ose dire/ラララそれは言えない
ラララ、それは申し上げられません
ラララ、でもあなたにお話ししましょう
この村のある男が自分の妻に妬きもちを…
理由がなければ妬かない、彼は寝取られ男、
ラララ…
理由がなければ妬かない、彼は寝取られ男、
市場に妻を連れて出かける
ラララ、それは申し上げられません
ラララ、でもあなたにお話ししましょう