第18回演奏会
演奏曲目
2018.11.3(日) 14:30開演 日本福音ルーテル健軍教会
第1ステージ 指揮:竹井 成美
- Miserere mei Deus グレゴリオ聖歌〜「サカラメンタ提要」より
- Kyrie/憐れみの賛歌 〜第四旋法のミサより(ビクトリア作曲)
- Credo/信仰宣言 〜第四旋法のミサより(ビクトリア作曲)
- Tantum ergo/かくも大いなる秘跡 (ビクトリア作曲)
- Tantum ergo/かくも大いなる秘跡 (パレストリーナ作曲)
第2ステージ 指揮:大津敬一朗
- Alma redemptoris Mater/慈しみ深い救世主の御母(パレストリーナ作曲)
- Ave Regina Coelorum/めでたし天の元后 (ラッソ作曲)
- Ave verum corpus/めでたし真の御体 (バード作曲)
- O vos omnes/おお道行く全ての人よ (パレストリーナ作曲)
- Popule meus/わが民人よ ~improperia咎めの交唱~(ビクトリア作曲)
第3ステージ 指揮:竹井 成美
- Mon cœur se recommande à vous/私の心は助けを求め(ラッソ作曲)
- Je l’ayme bian/私はあの人がとても好き(ラッソ作曲)
- Matona mia cara/私の愛しい人(ラッソ作曲)
第4ステージ 指揮:大津敬一朗
- Zefiro torna/西風もどり(マレンツィオ作曲)
- La mour, la mort et la vie/愛と死と生と(ジャヌカン作曲)
歌詞対訳
Misere mei, Deus
Misere mei, Deus,
Secumdum magnam misericordiam tuam.
神よ、私を憐れんでください
その大いなる慈悲によって
Kyrie
Kyrie eleison,
Christe eleison,
Kyrie eleison.
主よ憐れみたまえ、
キリストよ憐れみたまえ、
主よ憐れみたまえ
Credo
Credo in unum Deum,
Patrem omnipotentem
factorem caeli et terrae
visibilium omnium et invisibilium.
Et in unum Dominum Jesum Christum,
Filium Dei unigenitum
et ex Patre natum ante omnia saecula
Deum de Deo, lumen de lumine,
Deum verum de Deo vero,
Genitum, non factum, consubstantialem Patri
per quem omnia facta sunt
Qui propter nos homines
et propter nostram salutem
descendit de caelis.
Et incarnates est de Spiritu Sancto
ex Maria Virgine
et homo factus est
Crucifixus etiam pro nobis
sub Pontio Pilato
passus et sepultus est
et resurrexit tertia die secumdum Scripturas
et ascendit in caelum
sedet ad dexteram Patris
et iterum venturus est cum Gloria
judicare vivos et mortuos
cujus regni non erit finis
Et in Spiritum Sanctum
Dominum et vivificantem
qui ex Patre Filioque procedit
qui cum Pater et Filio
simul adoratur et conglorificatur
qui locutus est per prophetas
Et unam sanctam, catholicam
et apostolicam Ecclesiam
Confiteor unum baptisma
in remissionem peccatorum.
Et expecto resurrectionem mortuorum
et vitam venturi saeculi.
Amen.
私は信じます、1)唯一なる神を
全能なる父、天と地、
見えるもの見えざるもの全ての創造主
私は信じます、2)唯一なる主イエスキリストを
神の御一人子、
万世の以前に父からお生まれになり
神よりの神、光よりの光
まことの神よりのまことの神である
造られずして生まれられ
万物をお造りになった父と一体であられる
その方はわれわれ人間のため
そしてわれわれを救うため
天より下りて来られました。
そして聖霊により聖母マリアより肉体を受け
人間となられました
われわれのために十字架にかかり
ピラト総督の判決で受難され埋葬されました
そして聖書にあるごとく3日目に復活されました
天に昇られ父の右に鎮座されました
そして栄光とともに再びもどって来られます
生きる者と死んだ者を裁くために。
神の王国は永遠なり。
私は 3)聖霊を信じます
主であり、生命の源であられ、
父と子より発出されました、
父と子とともに崇拝され栄光を受けられます
預言者によって語られていました
私は 4)教会を信じます
唯一にして、公の、使徒伝承の教会であります
私は唯一の洗礼を認めます
罪人を赦すための洗礼であります。
そして死者の復活と来世の生命を待ち望みます。
アーメン(そうでありますように)
Tantum ergo
Tantum ergo sacramentum veneremur cernui:
et antiquum documentum novo cedat ritui.
praestet fides supplementum sensuum defectui.
Genitori, Genitoque laus et jubilatio,
salus, honor, virtus quoque sit et benedictio.
procedenti ab utroque, compar sit laudatio.
Amem.
それゆえこの大いなる秘蹟を伏して崇めよう
古い儀式をあらため、新しい典礼を始めよう、
衰えた五感が信仰によって甦るように。
父と子に、賛美、喜び、救い、誉れ、力、
そして祝福がありますように。
両者より出でしものにも称賛がありますように
アーメン
Alma redemptoris Mater
Alma redemptoris Mater,
quae pervia caeli porta manes
et stella maris succurre cadenti,
surgere qui curat populo.
Tu quae genuisti, natura mirante,
tuum sanctum genitorem.
Virgo prius ac posterius,
Gabrielis ab ore sumens illud ave,
peccatorum miserere.
慈しみ深い救世主の御母よ、
天国の扉を開き、また海の星として、
倒れても起き上がる民をお守り下さい。
あなたは奇跡により神聖な息子をお生みになった。
永遠の聖母よ、ガブリエルから祝福の言葉を受け、
罪深い者を憐れんで下さい。
Ave Regina Coelorum
Ave Regina coelorum,
ave Domina angelorum,
Salve radix sancta,
ex qua mundo lux est orta:
Gaude gloriosa super omnes speciosa:
Vale valde decora, et pro nobis Christum exora.
めでたし天の元后よ、めでたし天使の女王よ、
栄あれ、聖なる根源よ、
あなたからこの世の光となる方が誕生された。
お喜びください、万物にまさり栄光ある方よ、
絶大であれ、まことに美しい方よ、
そして我らのためにキリストへ取り成し下さい。
Ave verum corpus
Ave verum corpus,
natum de Maria virgine,
vere passum immolatum
in cruce pro homine;
cujus latus perforatum
unda fluxit sanguine.
Esto nobis praegustatum
in mortis examine.
O dulcis, O pie, O Jesu fili Mariae,
miserere mei. Amen.
栄あれ(めでたし)
聖母マリアからお生まれになった真の御体。
まさに人々のため、十字架に架けられ受難され、
その腹より流れる血は大河となって流れた
どうか死の審判の際、お会いできます様に。
おお何と優しく慈悲深い、マリアの息子イエス様、
どうか私を憐れんで下さい。アーメン
O vos omnes
O vos omnes, qui transitis per viam,
attendite et videte.
Si est dolor similis sicut dolor meus.
Quoniam vindemiavit me,
ut locutus est Dominus in die irae furioris sui.
Jerusalem, convertere
ad Dominum Deum tuum.
おお汝ら、道行くすべての人よ、立ち止まり見よ、私の痛みほどの痛みがあるか否か
私を苦しめる痛み、
主の怒りの激しい日に言われた如く
エルサレムよ、汝の主である神のもとへかえれ
(哀歌・第1章12節)
Popule meus improperia:咎(とが)めの交唱
Popule meus, quid feci tibi?
Aut in quo contristavi te?
Responde mihi?
Agios o Theos! Sanctus Deus!
Agios Ischyros! Sanctus fortis!
Agios Athenatos eleison imas.
Sanctus et immortalis miserere nobis.
我が民よ、私が一体何をしたというのか?
ではどうして私を悲しませるのか?
私に答えなさい。
聖なる神よ!聖なる神よ!
神聖にして全能なる神よ!
神聖にして全能なる神よ!
神聖かつ永遠なる神よ、我らを憐れみください
神聖かつ永遠なる神よ、我らを憐れみください
Mon cœur se recommand á vous
私の心はあなたに救いを求めています、
不安と苦しみを抱えて、
嫉妬はしていないと強がることはおろか
ましてや、別れを告げる勇気などありません。
かつてはあなたを笑みで満たし、
甘い言葉を語った私の口唇は、
あなたの目の前から私を追い払った者たちを
今はただ罵るだけです。
Je l'ayme bien
私はあの人がとっても好き
これからもそうだろう
たとえ誰が嫉妬しようとも
Matona mia cara
マトナ、私の愛しい人、私の歌を聴いておくれ、
窓辺で歌う私は良い相手と思わないか、
ドン、ドン、ドン、ディリ、ディリ、ドン、ドン
どうか私の上手な歌を聴いておくれ、
ギリシャの酒と鶏料理のように
私とおまえの相性はいい、
ドン、ドン、ドン、ディリ、ディリ、ドン、ドン
鷹を連れて狩に行けば、
脂ののった山しぎ鳥をおまえにしとめてこよう。
ドン、ドン、ドン、ディリ、ディリ、ドン、ドン
私は美しい言葉では語らない、
ペトラルカの詩もヘリコンの泉もわからない。
ドン、ドン、ドン、ディリ、ディリ、ドン、ドン
もし一緒になってくれるなら怠けたりしない、
ひたすらおまえを愛し、牡羊のように突き進む。
ドン、ドン、ドン、ディリ、ディリ、ドン、ドン
Zefiro torna
Zefiro torna e’l bel tempo rimena, (1)
e i fiori e l’herbe, sua dolce famiglia, (2)
e garrir Progne e piange Filomena, (1)
e primavera candida e vermiglia, (2)
ridono i prati e’l ciel si raseerena, (1)
Giove s’allegra di mirar sua figlia, (2)
l’aria e l’acqua e la terra è d’amor piena, (1)
ogni animal d’amar si ricconsiglia, (2)
Ma per me, lasso, tornano i pieù gravi, (3)
sospirir che dal cor profundo tragge, (4)
quella ch’al Ciel se ne portò le chiavi, (3)
e cantar augelletti, e fiorir piagge, (4)
e’n belle donne honeste atti soavi, (3)
sono un deserto e fere aspre e selvaggie.(4)
西風が戻り、晴天がやってくる
花と新緑、その優しい仲間、
鳴くのは燕、泣くのは夜鶯
白や赤に飾られた春が廻ってくる
草原は笑い、空は澄みわたる
木星は娘(金星)を見て喜び
空と海と大地には愛が充ち
すべての生き物は愛をかみしめる。
しかし私には悲しみが重く廻り
心の奥からわき上がるため息、
私の心の鍵を携えて天国へ逝った彼女
小鳥のさえずりも、丘に咲く花も
気品にあふれた美女たちも
不毛の地、荒れ狂う野獣にしかみえない
L’amuor, la mort et la vie
L’amuor, la mort et la vie (1)
me tourmentent a toute heure (2)
de me laysser ont envye (1)
et veullent que j’y demeure (2)
quant je veulx rire je pleure (2)
de feu d’amuor qui s’avive (3)
la vie veult que je meure (2)
et la mort veult que je vive. (3)
愛と生と死は常に私を悩ませる
私を虜にしたままであれと欲し
更に私を留めておきたいと望む
笑顔を浮かべようとしても涙が流れ
燃え盛る愛の炎によって…
生きることは私に死を望ませ
死することは私に生を望ませる